2003年7月の日記


7月1日…

イメージトレーニング


俺の名はハイゴニー・ユーレ・イガイル。
俺はバイクで世界一の走り屋を目指す男…。今日も俺の愛車にまたがって風を斬る。
そんな今日は俺の実力の真価が問われる大事なレースの日。各地の強豪が集い、
名誉を手にいれる為にやって来る。己の実力の証明とする為に!
無論、俺は今日の為に全てを捧げて来た。私情も…金も…そして、女も…。
そしてそのレースには俺の最大のライバル、シソー・ノーローもやって来る。
俺がまだチンピラだった頃に、バイクの走りで圧倒的差を見せつけられ屈辱を味わった時から、
俺はてめえを目標にしてここまでやってきた。そして…バイクの面白さを教えてくれたのも
てめえだった…悔しいがそこんトコには感謝してるぜ。だが、今日はそんな事も忘れててめえに実力で勝つ!

とうとう拝めたぜ!シソー!!俺はこの日の為に努力して来たんだ!俺は絶対負けねぇ!
俺はスタートラインに位置を置く…3時に方向にシソーも見える。
全員が肉迫し、合図を待つ…。3・2・1…スタート!
爆音と共に飛び出すライダー達、俺は後方にポジションを付け、出方を伺う。
あいつは前方に付いている、考え方は同じか…。今までに磨いてきたテクニックを使い。
コースを攻略していく…、この程度だったら俺にはチョロイチョロイ!あとは持久力と安定力だ!

…そろそろ飛ばしていくか。俺はエンジンに一声吐かせ、一気にスピードを上げる。
すると奴もそれに呼応したかのように、スピードを上げる。上等だ…とことん付き合ってやるぜ!
他のライダー達をごぼう抜きにして一気に首位に踊り立つ。当然奴もそれに付いて来た。
そう来なくっちゃな…俺は持てる技術の全てを振り絞って決着を着けようと!
今はほぼ横並び、いや、若干奴が優勢か…だが俺は引き下がれん!危険を承知で更にスピードを上げる。
俺の視界に入るもの全てが後ろに流れていく中、はっきりと見えるのは奴だけだ。
こうなったら最後のコーナーで決着を着ける!もうすぐ…もうすぐだ!

来た!今だ!うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!

俺はアウトから物凄い勢いで攻めていく。…ぐっ、何という衝撃、転倒しそうだぜ…。
だが、俺は勝つんだ!うぉぉぉぉりゃぁぁぁぁぁ!


ぬ、抜いた…とうとう奴を抜いたんだ!





俺は奴に勝ったんだ!

※この物語はフィクションです。


7月8日・・・

ここんところ雨が降り続いている・・・。
自転車通学の俺にとっては凄くイヤな状況だ。毎日毎日傘を右手に持ちながら左手でハンドルを握りバランスをとる。
しかしどうしても濡れてしまうのが現状。靴の中に水は入るわズボンはべっしょりになってしまう。
そして今日も足ズボンがびしょびしょでキモイ!
一体どうすればいいのか・・・
ここは単純に雨ガッパを着て学校に行くか?いやいや・・・あんなゴチャゴチャしたもの着たくないし、第一俺は
雨ガッパなんか持っていない!よってこの案はただちに却下されます。
濡れないようにすればいいのだから、俺の自転車を屋根付きに改造するという手もあるが、
俺の専門はコンピュータだし、工業関係は中学の技術家庭で本棚(しかも寸法とかなり違った)を作ったぐらいだから
自転車を屋根付きに改造するだなんてそんなそんな・・・。よってこの案もただちに却下されます。
一体どうすればいいのか・・・要するに、「服が濡れなければいい」「傘を差す必要がない」の二つの条件を満たせばいいのだから・・・


そうかわかったぜ。




全裸になればいいんだ!


これならば服も濡れないし(着てないから)、傘も差す必要がない。しかもお手軽にできるという!
ただ一つの問題があって、




学校に辿り着く前に青い制服のお方からスカウトされちゃうので、
この案も結局は採用されません(できませんッ!)


よって普通にいきましょうね。(お金に余裕のある方は公共交通機関を利用するのもいいですね)


7月15日・・・

○○県立筋肉小学校5年3組の4時間目・・・体育

先生「よ〜し今日の体育はとび箱のテストをやるぞ。みんな頑張って跳ぶようにな。」


生徒全員「は〜い」


先生「よし、では早速あそこにあるとび箱を跳んでもらおう。各自練習するように。」


生徒全員「は〜い」


先生「それでは練習開始。ピッ(笛の音)。」


生徒「あの・・・先生。」


先生「ん?どうした、佐藤。」


生徒「あの・・・僕・・・跳べません。」


先生「何を弱気な事を言っているんだ。先生だってな、昔はとび箱苦手でな・・・。そりゃあ先生によく怒られたもんだ。」


生徒「いや・・・絶対に跳べません」


先生「大丈夫、跳べるさ。努力すれば絶対に跳べる。自身を持て!」


生徒「無理です!とび箱20段だなんて絶対に跳べません」


先生「跳べるさ!ほら、あそこにいる小杉毛印のやつなんか楽に跳んでるぞ。」


生徒「毛印くんはスポーツをする為に生まれてきたようなものだからです!!」


先生「あそこにいる池谷奈尾気なんかポーズつけて跳んでいるぞ。」


生徒「池谷君は体操をやる為に生まれてきたようなものだからです!」


先生「ええい!もう!じゃああそこにいる金剛君なんかどうだ。30段は跳べそうなジャンプしてるぞ!」


生徒「あの人は間違いなくうちの生徒じゃありません!」


先生「言っとくけどこれが最低ボーダーだよ?」


生徒「実家に帰らせていただきます。」


7月23日・・・

いやあ・・・夏だねぇ・・・。

夏といえば夏休みだねぇ・・・。俺はまだなんだけどねぇ・・・

そうそう、夏といえば海だねぇ・・・行きたいねぇ・・・。俺バイト入れまくっとるから行けないねぇ・・・

そうそう、夏といえば花火だねぇ・・・近くでも花火大会がやるんで行きたいねぇ・・・。俺バイトだから行けないねぇ・・・

去年の花火大会も、何度もゴミ拾うフリして窓から必死に花火見てたねぇ・・・

そうそう、夏といえば旅行だねぇ・・・。繰り返すけどバイトだねぇ・・・

そうそう、夏といえばセミだねぇ・・・。あの声聞くと夏って感じがするねぇ・・・。
でも過去におしっこかけられていい思い出がないんだねぇ・・・

そうそう、夏といえば・・・




夏といえば・・・







労働だねぇ(号泣)


7月24日・・・

自転車を走らせている時にいつも思うんだが、
どうしておばさん達はベル鳴らしてもどかないんですかね?

真後ろに自転車が迫っているのにも関わらず、悠然と歩道のド真ん中を歩く。そしていくら全力でベルを鳴らそうが、
聞く耳持たぬといったような態度を取るので、どうしても道がない。しょうがないから無理矢理横を通ろうとして初めて気付く。
この時まだ「すいませんねぇ」と声をかけてくれる人はいいのだが、たま〜に物凄い形相でニラむ人もいる。
俺がベル鳴らしてんのにどかない方が悪いんだろうが!・・・と言いたくなるのだが、俺は大人なので、
冷静に無視。自らの醜態をさらしてもらいたいところだ。


というワケで自転車のベルが鳴ったらスグに道を開けるようにね。


7月28日・・・

朝は眠い、寝る前と同様に極限まで思考力を削がれる。
右も左も上も下も分からず(少しオーバーだが・・・)、自分が何を喋ったかも覚えておらず、頭の思考にあるのは『睡眠』のみ。
その二文字の為だったら、叩き起こしに雄叫びをあげるクソ目覚ましをも恐れず対抗する。
しかし、時間に関してはどんな時よりも柔軟に頭が働く
例えば、どんなに算数や数学が苦手な人でも、
今は何時何分だからあと何分間だけ寝ていても大丈夫という計算が瞬時に割り出される。
人間ってのはまだまだ未知なる生物だ。こんなん時に素晴らしいチカラを発揮されてもと思うのはどうかなと俺は思うんだが・・・。
まだまだ調査する必要がありそうですな。


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