今週の月曜に見に行ったシン・エヴァンゲリオンの感想でも。
ネタバレが含まれるので閲覧注意。
あと、考察とかそういうのはやりません。あくまでもただの個人的な感想。
新劇4部作もついこれが最後。
「序」が2007年9月、「破」が2009年6月、「Q」が2012年11月。
そして2021年3月に最終作のシン!!
序から完結まで実に13年半という年月が経っており、
これは旧劇から新劇「序」までの期間よりも長いという事を知って「マジか!」とビビる。
そんなに経ったんかい。
今回のエヴァの感想を超簡単に言ってしまえば
キレイなエヴァンゲリオン
この一言に尽きると思った。
TVシリーズからエヴァを見てきた自分にとっては
エヴァンゲリオンとは「わけのわからないもの」の集合体であり
当時中学生の自分では到底理解の及ばないアニメだった。
まぁそれがエヴァの魅力だと思うし、考察を見てるだけでも
ワクワクしちゃうアニメはなかなか無かったというのも事実。
シンエヴァも「わけのわからないもの」ではあったが
前半の第3村での穏やかな暮らしぶりや、清々しい気持ちで魂が救われていくところや
完全に決着を付けたラストシーンなどにあるように
旧劇の「わけがわからなくてモヤモヤする」というのではなく
「わけがわからないけどスッキリした!」という気持ちで見終えたというのかな。
まさに最後の「さよなら!全てのエヴァンゲリオン!」のセリフに集約されてる。
庵野監督の気持ちが完全に表面に出てきてるレベル。
最初のシンジ君は大災害を二度も起こしてしまったことの責任の重圧で
言葉すら発せない程にメンタルが死んでたけど
まさかあそこから鋼のメンタルを持つ程になるとはね!
アヤナミ(仮)がネルフのメンテを受けないまま過ごして
シンジ君の目の前でタイムリミットが来てLCL化したときは
今度こそ廃人化するんじゃないかと心配したけど耐えた!
それどころかまたエヴァに乗る決心をするとは・・・。
シンジ君の成長物語として見ても面白い。
謎演出や謎用語のオンパレードは相変わらず。
「マイナス宇宙」とかなんぞ!認識した記憶が再現される場所とか
もうそれ超螺旋宇宙でいいんじゃないですかね。
どこぞの合体ロボのごとく宇宙並に巨大化すれば余裕で勝てた(暴論)
まぁ巨大化したのは綾波なんですけどね!ま た お 前 か。
補完計画が始まったシーンを見て、また出てくるのかと正直ソワソワしたけど
本当に出てきた時はガチで笑いそうになっちゃったw
ネットでアスカの扱いについて議論されている理由が分かったw
まずアスカの正体は綾波と同じく「式波シリーズ」というクローンだということ。
使徒化したときに第13号機から現れた別のアスカを見て「私のオリジナル!」と叫んでいたので
おそらくあれが旧劇のアスカ(惣流)なんだろうなと。
新劇でアスカの苗字が変わったのはそういうこと?
さらに、旧劇のラストっぽいシーンが登場したり、カヲル君のセリフといい
エヴァ世界はおそらく「ループしてる」か「並行世界がある」と言える。
アスカは分からんけどカヲル君はシュタインズゲートばりに記憶保持してるw
こういう事を考え出すと止まらなくなっちゃうなw
物足りない点を挙げるとしたら、エヴァ初号機のバトルシーンかなぁ。
前半はずーーーっと鬱状態になってるので、本当にラストでしか戦わない。
そしてシンジ君は途中で対話を選んだので戦いも結構あっさり終わっちゃう。
マリやアスカはNERVの悪趣味な形のEVA群とドンパチやってたのにねぇ。
というかあれはEVAと呼べるシロモノなんだろうか・・・。
最初に話に戻ってしまうけど、ラストは本当にスッキリしました。
後腐れなし、これが本当にエヴァンゲリオンという物語の結末!
本当に、本当にありがとうございました!という感じ。
そういう意味でキレイなエヴァンゲリオンでしたと。
3/22にやったNHKスペシャルもオススメ。
庵野監督の奇人ぶりがよくわかる。